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汗と肌の意外な関係とは?

公開日:2017/07/08 / 最終更新日:2019/08/27

笠井 美貴子笠井 美貴子院長

汗と肌の意外な関係とは?

美肌を保つためには、化粧水や美容液など外側から与えるだけでは十分ではありません。またサプリメントや美容ドリンクは、不足している美容成分を補っているだけです。これらは自分の力で美肌へと導いているわけではないため、摂取しなくなると効果がなくなります。

肌の機能を回復させて、美肌を手に入れるためには、自らの肌力を高めることが必要です。そこでカギとなるのが、「発汗する」ということ。
汗は天然のスキンケアともいえるほど、美肌へと導く力を持っています。

発汗することで毛穴を掃除する

毛穴が詰まることでニキビや吹き出物など、さまざまな肌トラブルを抱えることになります。クレンジングや洗顔でも毛穴を掃除することができますが、それらは肌に負担をかける行為です。 その点、汗は肌に負担をかけずに毛穴を綺麗に掃除してくれます。さらにファンデーションや空気中の汚れなどの詰まりを汗で流して毛穴を掃除することで、いろいろな肌トラブルを防止することも可能です。

汗は常在菌のエサとなる

美肌を保つには、肌にいる皮膚常在菌が必要です。しかし常在菌は過度なメイクやスキンケア、クレンジングなどで失われることがあります。
その点、汗は肌に無数に住み着いている皮膚常在菌のエサとなるので、肌環境の維持に役立ちます。

美肌を保つためには、常在菌の中でも表皮ブドウ球菌が必要になります。この表皮ブドウ球菌は肌を弱酸性に保ち、カビや花粉などといった外部刺激などから肌を守ってくれる存在です。皮膚常在菌は生きている菌なので、活発に活動したり、増殖させたりするのは、エサとなる汗が必要なのです。
発汗することで、皮膚常在菌を元気にさせることができ、美肌へと導くことができます。

汗は皮脂と混ざってバリア機能として働く

汗は皮脂腺から分泌される皮脂と混ざり合って、肌を外部刺激や乾燥から守る皮脂膜を形成し、バリア機能として働きます。汗をかく機会の少ない人は、バリア機能が低下して外部刺激に弱くなってしまうため、いろいろな肌トラブルで悩むことになります。
その点、発汗することで皮脂とバリア機能を正常に働かせることができ、肌トラブルの原因である乾燥肌を予防することができるのです。

大人になると運動する機会が減るので、どうしても発汗するタイミングを失ってしまいます。汗をかく機会が少ないと汗腺が退化して、さらに汗をかきにくくなります。美肌を保ちたい人は、汗をかくことを意識して、汗腺を鍛えておくということも必要です。
普段の生活で汗をかくタイミングがないという人は、湯船につかって発汗するのがお勧めです。シャワーだけで済ませるのではなく、お風呂に入るときは必ず湯船につかり、半身浴などして発汗を促しましょう。

発汗を習慣にして、美肌を保つ肌力を手に入れましょう!

Profile このコラムは私が担当しました!

笠井 美貴子

笠井 美貴子院長かさい みきこ

シロノクリニック銀座

丁寧なカウンセリングと豊富な知識に基づく確かな治療で、多くの患者様から厚い信頼を獲得。 美への探究心が強く、結果に差がつく高い技術と気さくな人柄で心身共にトータルで美を提供します。

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