なぜ? 春にアトピーが悪化する原因と対策方法
公開日:2017/08/16 / 最終更新日:2019/08/22
1年を通して悩みを抱える女性も多い「アトピー肌」ですが、実は中でも「春」は特に注意が必要な季節です。
春にアトピーが悪化してしまう原因と、自宅でできる対策方法についてご紹介します。
春に要注意!アトピーが悪化してしまう原因とは
「春」は花粉や黄砂が多く紫外線も強くなるため、アトピー肌にはかなり厳しい季節だといえます。また転勤や引越しなど生活環境の変化によるストレスや、昼夜の寒暖差の激しさなどもアトピーを悪化させてしまう原因のひとつです。
春にアトピーを悪化させないために、適切なケアを行っていきましょう。
春に行いたいアトピー対策方法とは
■保湿ケア
スキンケアの基本とも言える「保湿」は、アトピーの悪化予防にも非常に重要なケアです。肌が乾燥すると皮膚のバリア機能が低下してしまうため、花粉や黄砂などによる肌への刺激が強くなりアトピーの症状をより深刻なものにしてしまいます。
ただ、アトピー肌は非常にデリケートなため、闇雲に基礎化粧品を使うような保湿では肌状態を悪化させてしまうことも。肌の状態をよく見極め、自分の肌に合った保湿剤でケアを行っていきましょう。なるべくセラミドやヒアルロン酸などの成分が入っているものがお勧めです。
肌がじゅくじゅくと炎症を起こしている場合は、膿痂疹やヘルペスを引き起こす危険もあります。自己判断での保湿ケアは控え、なるべく早めに皮膚科を受診するようにしましょう。
■衣服の選び方にも注意
紫外線や花粉・黄砂による刺激から肌を守ってくれる「衣服」ですが、布の素材によっては逆に肌へ負担をかけてしまうことも。なるべく通気性・保温性に優れ肌触りも良い「絹」や「綿」などを利用して、肌へのダメージを抑えてあげましょう。
■紫外線ケアも大切
肌を乾燥させバリア機能を低下させる「紫外線」は、アトピーを悪化させる大きな要因のひとつ。特に春先からは急激に紫外線量が強くなるため、外出する際には日焼け止めクリームや日傘・帽子などを併用し紫外線対策をしていきましょう。
■入浴
皮膚に付着した花粉や黄砂などの汚れは、洗い流さないと刺激になり肌にダメージを与えてしまいます。1日の汚れを落とすために欠かせないのが「入浴」。ゆったり湯船に浸かることで、環境の変化や寒暖の差などの「ストレス」を緩和する効果も期待できます。
しかし熱めのお湯による入浴は皮膚を乾燥させ、痒みを引き起こしてしまうことも。アトピー肌の方はなるべく38〜39℃くらいの低い温度の湯船に、10分程度浸かるようにしましょう。
春は刺激が増えて、肌が荒れてしまいやすい季節です。
アトピー肌が悪化しないように、常にこまめなケアを怠らないようにすることが大切です。