脇汗が「黄ばむ」原因と「ワキガ」との見分け方
公開日:2017/10/04 / 最終更新日:2022/02/01
気温が上がって、暖かくなるにつれて気になってくる「脇汗」。
脇からただよう臭いももちろんイヤですが、衣服の脇のあたりが黄色く汚れてしまうのもショックですよね。なぜ脇汗によって服が黄ばんでしまうのか、その理由とワキガとの見分け方について紹介します。
脇の「黄ばみ」と「ワキガ」の関係
衣服の脇の下が黄色くなってしまうと「自分はワキガなの……?」と不安に思う方も多いことでしょう。しかし、脇の黄ばみがあるからといって、必ずしもその人がワキガであるとは限りません。
脇が黄ばんでしまう主な原因は「汗腺の色素によるもの」「制汗剤と汗の化学変化」「緊張によるもの」「汗腺機能の低下」の4つに分けられます。それぞれの詳しい原因を見ていきましょう。
1.汗腺の色素
脇には「エクリン腺」と「アポクリン腺」という2種類の汗腺があります。エクリン腺からはサラサラした水のような脇汗が出ますが、アポクリン腺からは、ドロドロとした臭いの強い脇汗が出るのが特徴です。
このアポクリン腺から分泌される汗が臭うのは、水分だけでなくアンモニアや脂質・糖質などさまざまな成分が汗の中に含まれているため。その中に「リポフスチン」という黄ばみの元となる成分も混ざっているため、服が黄ばんでしまうのです。
2.制汗剤による反応
春夏の脇汗ケアに欠かせない「制汗剤」ですが、自分の体質に合っていないものを使ってしまうと、脇汗と制汗剤が反応して黄ばんでしまうことがあります。急に脇の黄ばみが目立ってきたという場合には、制汗剤を他のものに変えてみるか、制汗剤の使用を一時止めて様子を見てみることをお勧めします。
3. 緊張やストスレ
緊張したときやストレスを強く感じたときにかく脇汗が黄ばみの原因になっていることも。
精神的な気持ちが引き起こしてしまう汗はアポクリン腺から分泌されるため、匂いや黄ばみの原因になってしまうのです。
4. 汗腺機能の低下
体が疲れていたり、エアコンなどの影響で汗腺機能が低下したりしている場合、普段は臭いのないエクリン腺からの汗にもミネラルや鉄などの不純物が混ざることがあります。汗にこれらの不純物が混ざると脇汗の色が濃くなり、脇の黄ばみが現れている可能性が考えられます。
「ワキガ」なのかどうかを見分けるポイントとは!?
服に黄ばみができたからといって、ワキガであるとは断定できません。ただし、ワキガは遺伝によるところが大きいため、両親ともにワキガの場合には、子供は80%の確率でワキガになるといわれています。
さらにワキガを見分けるポイントとして「耳垢」の状態を確認するというものがあります。耳からでる耳垢がねっとりとしていて湿っている場合は、アポクリン腺が多くワキガになりやすい体質といえるのです。また、ワキガによる黄ばみは「黄色味の境目がハッキリしている」という特徴があるので、うっすらと黄ばんでいるという場合にはワキガによる黄ばみではないと考えられます。
脇汗は多くの方が抱えるお悩みです。暑い時期には誰もが汗をかくので、重く悩み過ぎないことも大切ですよ。しかし、どうしてもワキガが気になってしまうという場合には、一度医師に相談してみると良いでしょう。