汗が止まらない! 「多汗症」の原因とその対策法とは?
公開日:2018/05/04 / 最終更新日:2022/07/14
暑くもないのに汗がとめどなく流れて止まらなくなり、汗のシミやニオイが気になってしまうといった“多汗症”の症状に悩んでいる方は意外と多いもの。人の体は、適度に汗をかくことで体温を調節する仕組みになっています。
多汗症は、いくつかの要因によって体の働きが乱れ、発汗のコントロールがうまくできなくなってしまった状態のこと。気になる多汗症の原因と対処法について、詳しく探っていきましょう。
多汗症になってしまう原因とは?
■生活の乱れ
食事バランスの乱れによって過剰な油分や塩分を摂取している方、カフェインやアルコールなどをついとり過ぎてしまう傾向のある方は、多汗症になりやすいといわれています。
また、食生活の乱れによる肥満や、睡眠不足などの生活リズムの乱れも多汗症に繋がってしまうため要注意。生活の乱れが交感神経に作用することで、発汗のコントロールがうまくできなくなってしまうのです。
■ストレス
人は緊張していると汗をかいてしまうもの。普段から大きなストレスを抱え、不安や緊張を感じていたりすると、多汗症になりやすいとされています。ストレスや緊張感は心拍数や血圧を上昇させて交感神経を過敏にしてしまうため、汗が止まらなくなってしまうのです。
■更年期障害やホルモンバランスの乱れ
更年期に入り、顔や体のほてり・のぼせを感じたり、汗が止まらなくなったりという症状に悩まされる女性は少なくありません。ホルモンバランスの乱れは、多汗症の原因となる自律神経のバランスの乱れに繋がります。そのため、加齢によるホルモンバランスの乱れが引き起こす更年期障害のひとつとして多汗症が挙げられているのです。
■病や薬の影響
糖尿病や急性リウマチといった病は、多汗症を引き起こす原因のひとつ。甲状腺ホルモンの分泌が促され、代謝が高まってしまうバセドウ病を発症した場合も汗をかきやすくなります。また、自律神経失調症の症状のひとつとして多汗症が起こるケースや、抗コリンエステラーゼなどの薬の使用によっても多汗症が起こるケースも。
いかがでしたか? 多汗症の原因はさまざまなので、それぞれに合った対処をすることが重要なのです。多汗症に悩んでいた方が、生活習慣の乱れを改善することで症状が治まったというケースは多いもの。それでも改善されない場合は、一度病院で診てもらうことで、多汗症を引き起こしている別の病気が見つかる可能性もあります。まずは生活習慣を見直すことからはじめ、日々のストレスを解消したり、自律神経のバランスを整えたりすることで改善を図ってみましょう。