意外と困る……「脇のかゆみ」を引き起こす原因と正しいケア方法
公開日:2018/07/13 / 最終更新日:2022/06/20
ふとした瞬間に、脇にかゆみを感じて「痒くても掻けない……」という経験をしたことがある方は多いはず。掻いてしまうとヒリヒリと痛んだり、色素沈着を起こしてしまったりすることもあるので早く治したいものですよね。
ではその脇のかゆみの原因と、ケア方法をあわせて詳しく探ってみましょう。
脇のかゆみの原因
・汗
脇には汗腺が集まっていて、1日にスプーン1杯ほどの汗をかくと言われています。汗を放置していると蒸れて雑菌が繁殖し、ニオイやかゆみの原因になるのです。汗によるかゆみを防ぐためには、脇から出た汗をこまめに拭き取り、肌を清潔に保つことが大切。洋服を着替えたり、汗を吸い込むパットを使用したりするなど、菌が繁殖しない環境を作りましょう。
・衣類との摩擦
脇は衣類と密着している部分のため、摩擦によってかゆみが起こることがあります。特に化学繊維などでできた表面が粗い衣類は、脇に刺激を与えやすいため注意が必要です。刺激をできるだけ減らすために、肌への負担が少ない天然繊維の衣類を着るようにしましょう。中でも柔らかくて肌触りの良いコットンやシルクがお勧めです。
・カミソリ負け
脇毛をカミソリで処理した後にかゆくなる、という人はカミソリ負けがかゆみの原因になっています。カミソリで肌が傷ついたことが原因で炎症が起こり、かゆみが出てしまうのです。
カミソリ負けを起こさないためには、自己処理を丁寧かつ慎重に行うことが大切です。まず剃る時はワセリンや乳液を塗って、カミソリの滑りを良くします。剃った後は優しく拭き取り、冷やす&保湿するなどのアフターケアを行いましょう。
・マラセチア菌の繁殖
マラセチア菌は常在菌の1種ですが、何らかの原因で異常繁殖すると肌のかゆみをもたらします。マラセチア菌は皮脂をエサにするため、脇の皮脂量が多い人はマラセチア菌が繁殖しやすくなるので注意しましょう。マラセチア菌が繁殖している場合は、皮膚科での治療が必要です。
・制汗剤
本来なら脇の汗を抑えてくれる制汗剤ですが、その制汗剤が原因でかゆみが起こる場合もあります。毛穴が制汗剤で塞がることで炎症が起こったり、制汗剤自体が肌に刺激を与えたりしてかゆみが発生するのです。
制汗剤を使っていてかゆみが出るなら、その制汗剤の使用を中止しましょう。どうしても制汗剤を使いたい場合は、敏感肌用の商品に変えたり、必要な時にだけ使ったりと頻度を変えてみることをお勧めします。
少しでも脇がかゆいと気になってしまうものですから、正しいケアで改善を図っていきましょう。