美肌にもダイエットにも! 食事は「よく噛む」のが大事
公開日:2016/12/15 / 最終更新日:2019/08/20
食事からいろいろな栄養素をバランス良く摂ることは、美容のために欠かせないこと。
だけど、「何を食べるか」だけに注目して「どう食べるか」を考えないのは片手落ちです。
毎日の食事、どのぐらい時間をかけて食べていますか? 忙しいからとサッと済ませる方も多いのではないでしょうか。
つい、よく噛まずに飲み込んでしまったりしていませんか?
美容やダイエットを意識するなら、食事はよく噛んで食べるのがとても大切です。
美容皮膚科 シロノクリニック恵比寿院 大野由美医師が、よく噛んで食べることの美容効果についてお伝えします。
「よく噛んで食べる」ことの美容効果
子どもの頃、「ごはんはよく噛んで食べなさい」と言われたと思います。
よく噛むことで唾液の分泌が高まり、食べ物の消化・吸収が良くなるので、胃腸の働きを良くしたり、食事から栄養素を効率よく取ったりといったことにつながるのです。
これに加えて、唾液が分泌されることによって美肌にも役立つことがわかっています。
唾液に含まれる「パロチン」という成長ホルモンの一種は、「若返りホルモン」とも呼ばれ、身体の中を若々しく保つために役立ちます。
肌の新陳代謝を高め、肌老化を防止する効果も期待できます。また、たんぱく質の一種「EGF」も唾液に含まれる美肌成分です。
肌の再生を促す働きがあり、ニキビや肌荒れなど肌トラブルを改善に導いてくれます。
さらに、よく噛んで食べることによって満腹感を得やすくなるため食べ過ぎの防止につながったり、胃腸の働きが良くなることで便秘解消に役立ったりといったダイエット効果も期待できるのです。
よく噛む習慣を身につけよう
きちんと噛まずに飲み込むような食べ方が習慣になっている人の場合、よく噛んで食べようと言われても、すぐには難しいものです。
まずは、一口を30回噛むことを意識してみましょう。急いで飲み込むのではなく、しっかりと30回数えながら食べるのです。
慣れないと難しいかもしれませんが、意識して噛むようにすることで少しずつしっかりと噛む習慣が身についていきますよ。
柔らかい食べ物など、あまり噛まずに食べられるようなものばかり食べていると、どうしてもよく噛まずに食べるクセがつきやすくなります。
しっかりと噛まないと食べられないような、歯ごたえのある硬い食べ物も適度に食事に取り入れるように工夫しましょう。
「よく噛む」ことは誰にでもできて、さまざまな美容効果が期待できる食習慣です。ぜひ身につけてみてくださいね。