卵の栄養を一番吸収できる食べ方は「半熟」って本当?!
公開日:2018/07/27 / 最終更新日:2022/06/20
卵には生卵・半熟卵・完熟卵など、さまざまな食べ方がありますよね。実は、その食べ方によって卵に含まれる栄養素の消化吸収率が変わるってご存じでしたか?
卵の調理方法によって栄養素がどのように変化するのかを知り、そのときどきに合った食べ方をしましょう。
卵に含まれる栄養素
私たちが何気なく食べている卵は、「完全栄養食」と称されるほどにさまざまな栄養素が詰まった食材です。良質なたんぱく質を筆頭に、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、カルシウム、マグネシウム、鉄分、亜鉛など、美容と健康に嬉しい栄養素を豊富に含んでいます。
では、卵の食べ方別のメリットとデメリットを詳しく見ていきましょう。
【卵の食べ方別のメリット・デメリット】
・生卵
ビタミンは加熱に弱いため、生で食べると卵に含まれるビタミンを余すことなく摂取できます。しかし、生の卵白に含まれるアビジンという成分は、肌や髪の健康を保つビオチンの吸収を阻害すると言われています。
ビオチンが吸収できずに不足すると、肌が荒れたり、抜け毛や白髪が増えたりというリスクが高まってしまう可能性があります。そのため、肌や髪のことを考えるなら、アビジンが含まれる生の卵白の過剰摂取は避けたほうが良いでしょう。
・半熟卵
卵を半熟にすると多少ビタミンは減少してしまいますが、栄養価が大きく下がることはありません。さらに、半熟にすると卵白部分に火が通るため、ビオチンの吸収を阻害するアビジンの作用も弱まります。
また、半熟卵は生卵に比べて胃に優しく、タンパク質の消化吸収率もアップ。美容だけでなく健康のためにも、半熟卵がベストな食べ方だと言えるでしょう。
・完熟卵
完熟卵も卵白部分に火が通っているため、アビジンが作用しなくなるというメリットがあります。
しかし完熟卵の場合、タンパク質が固くなりすぎて消化吸収率が低下してしまうことに。腹持ちは良くなりますが、胃腸が弱い人は食べすぎないほうが良いでしょう。
半熟卵を上手に作るコツ
半熟卵を上手に作るお勧めの方法は、「沸騰したお湯で6分半茹でてから氷水で冷やす」というもの。この方法なら、白身に火が通り、黄身はトロトロと柔らかい状態の完璧な半熟卵を簡単に作ることができますよ。少し固めが良い方は、茹で時間を7~8分の間で調節しましょう。
なお、10分茹でると黄身に火が通り始め、13分茹でると完熟卵になります。その日の気分や料理に合わせて、ベストな状態に仕上げましょう。
意外にも、卵の美容・健康効果が最も引き出されるのは「半熟」の状態でした。卵を食べる時は、ぜひ今回ご紹介した内容を参考にしてみてください。