身体、乾いてませんか?冬の「水分補給」について
公開日:2016/10/23 / 最終更新日:2019/08/19
暑い季節は、喉も乾くし熱中症予防などのためにも小まめな水分補給の大切さが強調されます。ところが、寒くなってきて汗をかくことが少なくなってくると、夏に比べて水分補給の必要性が見落とされがちになります。
でも、冬場もやはり水分補給は大切です。飲み物を飲むと身体が冷えるイメージがあるかもしれませんが、冷え性の原因となる血行不良の解消にも適切な水分補給は欠かせません。また、乾燥しがちなこの時期、しっかりと水を飲むことで内側からうるおいを保つことも大切です。
寒い季節の水分補給について、美容皮膚科 シロノクリニック銀座院 笠井美貴子副院長がお伝えします。
水分が不足するとどうなる?
人間の身体の中で水分の割合は、大人の場合で体重の50~60%を占めます。人間の身体は大半が水でできていると言えます。
身体の中で水は、血液として全身に栄養素や酸素を運んだり、身体の中でのさまざまな反応に用いられたり、汗や尿となって老廃物などを排出したりとさまざまな役割を果たします。
適切に水分が補給されないと、血液がドロドロになりやすく、血流やリンパの流れが滞ってしまいます。それによって、冷え性や肩こり、むくみ、乾燥肌を引き起こす原因にもなります。
冬場は寒いことに加えて汗をかくことが少ないため、水分補給のタイミングが少なくなりがちです。寒い季節にも水分補給は重要であることを認識して、しっかりと水を飲むように意識しましょう。
正しい水分補給のポイント
・1日に1.5リットル程度が適量
大人が1日に摂るべき水分の量は、2リットル程度。食事から摂る水分のことを考えると、1日におよそ1.5リットル程度の水を飲むのが良いと言われています。
・6~8回に分けて飲む
1.5リットルの水を飲まなければいけないからと、一度に大量に飲むのではなく、コップ1杯程度の水を数回に分けて小まめに水分補給するようにしましょう。
・水分補給は「水」がベスト
コーヒーや紅茶、緑茶にはカフェインが含まれていて利尿作用があるため、せっかく摂った水分が排出されてしまいがち。効率的に水分補給するためには水を飲むことをお勧めします。
・常温もしくは温めて
冷たい水は身体を急に冷やしてしまいます。特に体温が低くなりがちな冬場の水分補給には、常温の水もしくは温めて白湯として飲むのが良いでしょう。
寒くて乾燥しがちな季節だからこそ、意識して水を飲む習慣をつけるのが大切です。体内のめぐりを良くして、元気にきれいにこの冬を乗り切りましょう。