粉瘤は自然治癒しない? 潰したときの危険性も要チェック!
公開日:2018/08/17 / 最終更新日:2022/06/20
粉瘤(ふんりゅう)とは、皮膚の中に垢などの老廃物が溜まった腫瘍のこと。生まれて初めて粉瘤ができると、どのように対処したらいいのか分からなくて困ってしまいますよね。粉瘤は自然治癒するものなのでしょうか?
今回は、粉瘤ができたときの対処法や注意点などをご紹介します。
粉瘤(ふんりゅう)の原因・症状とは?
粉瘤は、皮膚の内部に老廃物が溜まることでできる良性の腫瘍です。正常な皮膚の内部に膿疱(のうほう)という袋ができ、その中に古い角質や皮脂などが溜まって形成されます。数ミリ程度の小さなものから、1センチを超える大きなものまであり、形状はさまざま。小さなものだとニキビと間違われることもあり、放置したり自分で潰してしまったりという方もいますが、これはNG。とくに自分で潰すと、肌に大きなダメージが加わってしまいます。どのような危険があるのか、次に詳しくご紹介します。
粉瘤に自己流のケアは危険!
粉瘤を除去しようと、自分で潰すことは大変危険です。粉瘤を潰すと膿が出てくることがありますが、その開口部分から雑菌が入って炎症を起こす恐れがあるのです。基本的に粉瘤に痛みはありませんが、一旦炎症を起こすと、ひどい痛みや腫れを招いてしまうので注意しましょう。
また、粉瘤を潰しても腫瘍が完全になくなることはありません。一時的になくなったように見えても、老廃物が溜まる膿疱が皮膚の中に残っているため、再発してしまうのです。
粉瘤は自然治癒する? しない?
粉瘤は自然治癒することはありません。老廃物が溜まる膿疱を取り除かない限り、完治することはないのです。粉瘤は良性の腫瘍なので、放置していても問題はありませんが、粉瘤があると見た目を損ないますし、今以上に大きくなる恐れもあります。完治させたいのであれば決して潰さず、早めにクリニックを受診しましょう。
また、一見すると粉瘤のように見えても、実は他の腫瘍だという場合もあります。目に見えて大きくなっていたり、痛みがあったりする場合は早急に病院へ行きましょう。
粉瘤の除去手術とは?
大きさにもよりますが、粉瘤の手術は簡単にすむことが多いです。手術では局所麻酔をするので痛みはあまり感じず、傷跡も小さいもので済みます。膿疱を完全除去できるので、再発の可能性もほぼありません。ただし、粉瘤ができやすい体質だと、手術で除去しても新たにできることがあります。それでも自己流のケアは避け、早めにクリニックを受診しましょう。
小さな粉瘤では見過ごしてしまいがちですが、場合によっては大きくなったり炎症を起こしたりすることもあります。自然治癒の可能性がないからこそ、粉瘤に気が付いた場合には、なるべく早く医師に相談することをお勧めします。