美容も健康も! 昆布のもつ効果とお勧めの食べ方
公開日:2018/09/29 / 最終更新日:2020/04/11
日本人の食卓になじみ深い昆布ですが、実はたくさんの健康・美容効果を秘めているとご存知でしたか?
どのような栄養素が含まれていて、どんな効果が期待できるのか、昆布の栄養分をより吸収する食べ方とあわせてご紹介します。
昆布の健康&美容効果
・美容効果
昆布には、甲状腺ホルモンの原料となるヨウ素(ヨード)や、肌を健康に保つビタミンB2が豊富に含まれています。そのため、新陳代謝を活発にして肌の乾燥やトラブルを防ぐ効果が期待できます。また、昆布に含まれるビタミンB1は、髪や爪にツヤを与えてくれる役割もあるのです。
ただし、ヨウ素の過剰摂取はかえって甲状腺ホルモンの分泌量に問題を与えるため、食べ過ぎには気をつけましょう。
ダイエット効果
昆布には、フコイダンなどの水溶性食物繊維が豊富に含まれています。水溶性食物繊維は便秘を改善したり、糖質や脂質の吸収を抑えてくれたりするため、ダイエットにも効果的です。また、昆布に含まれる旨味成分グルタミン酸が満足感を与えてくれるため、過食を防ぐ効果も期待できます。
ストレスの緩和・骨粗しょう症予防効果
カルシウムには精神を安定させる作用や、骨を丈夫に保つ働きがあります。昆布はそんなカルシウムを牛乳の約7倍も多く含んでいるため、ストレスの緩和や骨粗しょう症予防に役立ちます。
免疫力向上効果
昆布に含まれるフコイダンには、免疫細胞を活性化する働きがあります。免疫力を高める効果が期待できるため、風邪の予防やアレルギー対策にも有効です。
昆布の美容効果を引き出すための食べ方
1. 丸ごと食べる
昆布は出汁をとるもの、というイメージがありますが、出汁をとった後の昆布にも栄養が豊富に含まれています。出汁をとった後の昆布も捨ててしまわずに、佃煮にしたり、煮物の具材にしたりして、丸ごと食べるようにしましょう。
2. 表面を洗いすぎない
購入したばかりの昆布の表面には、白い粉のようなものがついています。これは汚れなどではなく、マンニットと呼ばれる旨味成分です。水洗いする方もいますが、それでは旨味成分が逃げてしまっています。昆布は洗わず、綺麗な濡れ布巾で拭いてホコリを取り除く程度にしましょう。
3. 加工食品を利用する
大きな昆布を切ったり、出汁をとったりするのが面倒なら、昆布の加工食品を利用しましょう。とろろ昆布や昆布茶なら、手軽に栄養を丸ごと摂れるのでお勧めです。ただし過剰摂取はヨウ素や塩分の摂り過ぎになるので、適量を心掛けましょう。
欧米化が進んだ現代の食生活では、出汁以外に昆布を摂り入れる機会が少なくなってしまいがちです。お手軽な加工食品を利用しながら昆布をおいしく食べて、健康かつ若々しい身体を維持していきましょう。