ニキビ跡のクレーターにも種類がある!? それぞれの特徴や違いとは?
公開日:2018/10/02 / 最終更新日:2022/06/07
ニキビ跡の一種であるクレーターは、炎症によって皮膚組織が傷つくことで発生します。色素沈着のニキビ跡よりも目立ちやすく、凹凸があるためメイクをしても隠しにくいのがクレーターの特徴。多くの人を悩ませるクレーターのニキビ跡ですが、実はいくつかの種類があることをご存知でしょうか。種類によって重度や原因が異なるため、改善のためにもそれぞれの特徴や違いを知っておくことが大切です。
一見同じように見えるクレーターにはどのようなタイプがあるのか、それぞれの特徴と違いについてご紹介します。
クレーターの種類とそれぞれの特徴
・アイスピックタイプ
その名の通り、アイスピックで皮膚を突き刺したようなクレーターです。先細りになっていて、開口部の直径は2mm前後とそれほど大きくありませんが、陥没が深く真皮層の下にまで達していることがあります。
・ローリングタイプ
半円状の陥没が特徴のクレーターで、ケロイド体質に発生しやすいタイプだと言われています。アイスピックタイプに比べて陥没は緩やかですが、開口部が4~5mmと大きく、目立ちやすい傾向があります。
・ボックスタイプ
アイスピックやローリングタイプと違い、底が平らになったクレーターです。深さには個体差がありますが、いずれの場合も陥没がハッキリしているため、目立ちやすくなっています。
・毛穴拡大タイプ
ニキビの炎症によって毛穴が塞がらなくなることで発生します。毛穴が開いたような見た目をしているため、ニキビ跡と気づかないこともしばしばです。また、このケースは「毛包周囲瘢痕」とも呼ばれ、1つならそれほど目立ちません。しかしニキビを繰り返すなどして複数が連なると、大きな陥没ができて目立ってしまいます。
クレーターの形に違いがあるのはなぜ?
アイスピックタイプやローリングタイプ、ボックスタイプなど、クレーターの形にそれぞれ違いがあるのは、炎症の深さや皮膚の状態が関係しています。とくに、陥没が深いアイスピックタイプの場合は、炎症が肌深くにまで進行した結果と言えるでしょう。クレーターを作らないようにするためには、ニキビやニキビの炎症を未然に防ぐことが大切です。
一見どれも同じように見えるクレーターですが、種類によって治療方法や改善率も変化します。クレーターを改善したいという場合には、自分がどのタイプなのかを把握し、適切な治療法を見つけることが大切です。