「汗」は「ニキビ」の原因になるの? 意外と知らない複雑な関係とは
公開日:2019/07/09 / 最終更新日:2022/05/20
「汗をかくとニキビができる」「汗をかく夏場はニキビができやすい」という話を耳にしたことがある方は多いはずです。実際に「夏はニキビに悩まされやすい」と思っている方も多いでしょう。しかし汗は本当にニキビの原因になるのでしょうか。
今回は意外と知らない、汗とニキビの関係について解説します。
汗とニキビの関係
「汗をかくとニキビの原因になる」というウワサがありますが、実は汗とニキビに直接的関係はありません。むしろ適度に汗をかくと新陳代謝が促進されて肌のターンオーバーが活発化するため、美容に良い影響をもたらしてくれます。
しかし分泌された汗をそのまま放置した場合、話は別です。汗のアフターケアを怠ると、雑菌が繁殖したり、肌表面のpH値が崩れたりして、ニキビの発生や悪化を招いてしまいます。
また、汗が付着した衣類や寝具を使い続けることも、ニキビをはじめとしたさまざまな肌トラブルの原因になります。夏にニキビができやすい方は、汗をかいたあとのケアが十分に行えているか見直すことが大切です。
ニキビの発生・悪化を防ぐ汗対策
汗をこまめに拭く
分泌された汗をそのままにしていると、雑菌が繁殖しやすくなります。水でサッとすすぎ流すのが最良の方法ですが、外出先ではそうはいかないもの。流せないときは清潔なハンカチやタオル、ティッシュペーパーなどでこまめに拭くようにしましょう。
ただし肌をゴシゴシとこすって拭くと、汗によってふやけた角質が剥がれて、バリア機能が衰えてしまいます。あくまでも汗だけを吸い取るように、ハンカチやタオルをポンポンと優しく当てる程度にしましょう。
汗をかく習慣を身につける
汗をめったにかかない人は、汗腺が衰えているために汗が分泌されにくく、いざ出たときは老廃物の多いベタベタとした汗をかいてしまいます。そのような悪い汗は蒸発しにくくて雑菌が繁殖しやすいため、ニキビの原因になります。
逆に普段から汗をよくかく人は汗腺が発達しているため、サラサラとしたいい汗が分泌され、肌の潤い保持にも役立ちます。サラサラとした良い汗をかくために、普段から適度な運動や入浴などで、汗をたくさんかく習慣を身につけておきましょう。
汗をかくことは新陳代謝を活発にするため、決して悪いことではありません。運動や入浴などで心地いい汗をかけば、ストレス解消効果や快眠効果も期待できて、ニキビの予防につながります。
運動や入浴などでしっかりと汗をかき、そのあとは十分なケアを行って、ニキビの発生・悪化を防ぎましょう。