脱毛後にも「毛嚢炎」になることがある? その理由と対策方法
公開日:2018/10/30 / 最終更新日:2022/06/06
毛嚢炎(もうのうえん)とは、毛穴の奥にある毛包にブドウ球菌が感染することで、ニキビのようなブツブツができてしまう症状のこと。この症状はムダ毛の自己処理後に起こることで有名ですが、実は脱毛後にもまれに発生することがあります。
なぜ脱毛後に毛嚢炎ができてしまうのか、発症を防ぐためのケア方法とあわせて探ってみましょう。
毛後に毛嚢炎が発生する理由とは?
・肌のバリア機能が一時的に低下するため
脱毛は、メラニン色素に反応する熱を照射することで、毛根とつながっている毛乳頭にダメージを与えるという仕組みですが、このとき毛根を包んでいる毛包にも少なからず負担を与えてしまいます。そのダメージによって一時的に肌のバリア機能が低下すると、ブドウ球菌に感染しやすくなってしまうのです。しかし、正しくケアをしていれば、毛嚢炎を発症するリスクを減らすことができます。
では、毛嚢炎を防ぐケア方法と、できてしまった際の対処法を見ていきましょう。
脱毛後の毛嚢炎を防ぐケア方法
・肌を優しく洗う
毛嚢炎を防ぐためには肌を清潔に保つことが大切ですが、脱毛後の肌はデリケートになっているため、刺激性のある洗浄剤を使ったり、ゴシゴシと強く洗ったりするのはNG。低刺激性の洗浄剤をしっかりと泡立てて、手のひらでなでるように優しく洗いましょう。
・殺菌効果のあるローションを使う
肌を清潔にしたあとは保湿ケアを行って、肌のバリア機能を高めましょう。保湿ケアに使用するアイテムには、殺菌効果のあるローションがお勧めです。殺菌効果のあるローションを塗布することで、毛嚢炎の予防につながります。ただし、殺菌効果のあるローションは肌への刺激も強いため、できるだけ刺激性が低いものを選ぶことが大切です。
・肌に触れるものも清潔に
衣類やタオル、寝具など、肌に触れるものが汚れていると毛嚢炎になるリスクを高めてしまいます。肌に触れるものはできるだけこまめに洗濯して、清潔な状態に整えておきましょう。
毛嚢炎の改善方法とは?
軽度の毛嚢炎の場合、先述した予防のケアを続けることで改善が期待できます。しかし、かゆみや痛みがあったり、膿んでしまったりした場合は、クリニックや皮膚科に相談することが大切です。抗真菌薬や抗生物質の服用などで正しく治療すれば、跡も残らずキレイに完治します。
毛嚢炎は脱毛後に起きることもありますが、毛抜きやカミソリを繰り返し使うことで発症するケースのほうが多いのが特徴です。毛嚢炎を防ぐためには、自己処理を続けるより脱毛したほうが得策です。ぜひクリニックでの脱毛を検討してみてください。