健康的な素肌を作るための「角質培養」
公開日:2017/12/22 / 最終更新日:2019/10/16
角質に問題が起きると、肌のキメが乱れて透明感が失われ、乾燥やニキビなどの肌トラブルを引き起こしやすくなります。
今回は、健康的な素肌を作るために効果的だといわれている角質培養のメリットや方法についてご紹介します。
角質が傷つくと人間の肌はどうなる?
角質は、肌を外部の刺激から守る役割を持っています。通常、古い角質は役割を終えると自然に剥がれ落ちます。そして、肌の奥から新しく生まれた皮膚が押しあがってきて、古くなった角質と交代する仕組みです。
しかし、間違ったスキンケア方法や不規則な生活習慣によって肌のターンオーバーが乱れると、古い角質が残ったままになり肌の透明感が損なわれてしまいます。
角質培養が必要な肌とは
角質培養とは、健康的な角質の状態を取り戻すことを目的として行います。通常、健康的で美しい素肌はキメが整った状態になっています。キメが整っている肌は、肌の表面に薄く刻まれている溝に囲まれた皮丘(ひきゅう)が規則正しく三角形を連ねているはずです。
一方、キメが乱れていると三角形がキレイに整っておらず、規則性が損なわれているため肌のツヤや透明感が失われた状態に見えます。
素肌の状態をよく観察してキメが乱れていると感じたら、肌がなんらかのトラブルを抱えている証拠です。
角質培養によって得られるメリット
美容のためによかれと思って行ったスキンケアによって傷ついた角質は、健康的な状態に戻るために時間を必要とします。スキンケアで角質を取り除くことはできても、分厚くする方法はありません。頻繁なスクラブ洗顔やピーリング剤を使った角質の除去は、肌に大きなダメージを与える可能性があるため、肌の状態をよく見極めてから使用することが大切です。
また、肌に負担をかけないスキンケアを行うためには、化粧をしない日を設けて肌を休息させることが重要です。すっぴんは考えられないという人は、できるだけ肌に負担をかけない化粧品やせっけんで簡単に落とせる程度のメイクを心掛けることで、クレンジングによる肌の負担を減らすことができます。そして洗顔後やメイクを落とした後はたっぷりと保湿をしたいところですが、肌が適切な量の皮脂を出す力を高めるために、できるかぎり「何もしない」ことが大切です。
角質培養によって角質の状態が正常に整えば、肌トラブルに強い健康的な素肌を取り戻すことができます。