汗は美容と健康に必要? 良い汗と悪い汗の違いとは
公開日:2019/07/12 / 最終更新日:2022/05/20
自分の汗が良い汗か悪い汗か、気にしたことはありますか? 健康な体や美しい肌を保つためには汗をかくことが欠かせません。
今回は汗の役割や良い汗と悪い汗の違い、良い汗をかくためにできることを見ていきましょう。
汗の役割と期待できる効果
汗をかくことは私たちの体にどのような影響を与えるのでしょうか。まずは汗をかくことで得られる効果を知るために、汗の役割を確認してみましょう。
・エクリン腺とアポクリン腺
私たちの汗はエクリン腺とアポクリン腺という2種類の汗腺から出ています。エクリン腺は全身のほぼ全ての部位にあり、サラサラとした汗を出すのが特徴です。
アポクリン腺は脇の下や外耳道、外陰部といった場所にあります。アポクリン線から出る汗の成分は70%ほどが水分、そのほかはアンモニアやタンパク質、脂質です。またエクリン腺から出る汗と異なり、ニオイの原因となるのが特徴です。
・体温調節の役割
汗の大きな役割として挙げられるのが体温調節です。暑さを感じたときや体を動かした後のように、体温が高くなった場合に汗をかくことで体内にこもった熱を外に逃し、体温を一定に保つことができます。
・汗と美肌の関係
「汗をかくことは肌に良い」と聞いたことはありませんか? 汗の成分はほぼ水分ですが、1%ほどにアミノ酸や尿素、乳酸や塩分といった成分が含まれます。尿素や乳酸には保湿作用があり、汗をかくことで肌が潤いしっとりとする効果が期待できます。
また、汗で肌の表面が柔らかくなることで肌のターンオーバーを促したり、体内の毒素や脂肪分を排出したりする効果も考えられます。
良い汗と悪い汗の見分け方
体を伝うように流れる汗や粒の大きい汗、ベタベタとした汗など、どのような汗をかくかは人それぞれです。自分の汗が良い汗か悪い汗かを見分けるには、どこに注目すべきでしょうか。
・良い汗と悪い汗の特徴
汗は私たちの血液から作られますが、99%は水分です。そのため、水のようにサラサラとした汗やすぐに蒸発する汗、ニオイや味のない汗は良い汗といえます。
悪い汗というのは体内のナトリウムやミネラルを含んだ汗のことをいいます。ベトベトとした粒の大きい汗や、なかなか蒸発せずニオイや味があるのが特徴です。
・良い汗をかくためにできること
ウォーキングやストレッチ、ジョギングで体を動かして汗をかくことや、しっかりと湯船に浸かること、冷房を使うときには外気温との差を5度に留めることなど、日常生活のちょっとした心掛けで汗腺を鍛え、良い汗をかけるようになります。
また体を温める生姜やごぼう、玉ねぎなどの食材を積極的に摂ることもお勧めです。
良い汗をかくことは私たちの健康にプラスの影響をもたらしてくれます。体の内側から健康で美しくなるために、日頃から意識的に汗をかきましょう。