ストレスが原因でいびきが激しくなる理由&解消法
公開日:2018/01/08 / 最終更新日:2022/09/09
寝ている間に無意識にしてしまう「いびき」は、予防が難しいと悩んでいる方も多いはず。そんないびきですが、強いストレスを感じていると激しくなってしまうことがあるとご存じでしたか?
どのようなメカニズムでいびきが出やすくなるのか、解消法とあわせて詳しくご紹介します。
ストレスでいびきが激しくなる理由とは
・より多くの酸素を欲するため
ストレスが溜まっている時は、脳が一時的に酸素不足になります。それを寝ている時に解消しようとするために呼吸が大きくなり、いびきも激しくなってしまうのです。
・口呼吸になるため
酸素不足を解消しようとすると、無意識のうちに口呼吸をしてしまうことがあります。これは、鼻呼吸より口呼吸のほうが空気を多く吸えるため。
起きている間は意識して鼻呼吸をしていても、寝ている間は口呼吸を自力で制御することはほぼほぼできません。寝ながら口呼吸になると、舌が喉のほうに落ち込んで気道が狭くなります。多くの酸素を欲しているのに空気を上手く吸い込めないので、大きないびきをかいてしまうのです。
・気道の筋肉がゆるむため
ストレスが過剰になると多くの休息を必要とするため、筋肉がいつも以上にゆるみやすくなります。すると気道の筋肉もゆるんで喉を塞ぎ、苦しそうないびきになってしまいます。
ストレスいびきの解消法って?
・腹式呼吸をする
腹式呼吸をゆっくり行うことで、ストレスによって発生した脳の酸素不足を解消することができます。また、腹式呼吸をすると副交感神経が働き、心身にリラックス効果を与えます。結果的にストレスの軽減にもなるため、ストレスいびきの解消につながるのです。リラックスしやすい入浴後や就寝前に、心を静めながら実践してみましょう。
~腹式呼吸のやり方~
1.ベッドに仰向けに寝そべり、お腹の上に両手を置きます
2.鼻から息をゆっくり吸いこみながら、お腹を膨らませます
3.今度は口から息をゆっくり吐き出しながら、お腹をへこませましょう
息を吐く時は吸う時の2倍以上の時間をかけると、さらに効果的です。身体の中に溜まったストレスを外に吐き出すイメージで行いましょう。
・ストレスを解消する
腹式呼吸もストレスの軽減になりますが、趣味などでストレスの解消をすることも、結果的にストレスいびきの改善につながります。特にウォーキングなどの適度な運動は自律神経の乱れを整える効果があるため、ストレス発散に最適です。屋外で爽やかな風を感じながら、自分のペースで気持ちよく歩いてみましょう。
・横向きで寝る
いびきを手っ取り早く抑えたいのであれば、横向きの姿勢で寝ることをお勧めします。横向きになることで気道に空気が通りやすくなり、苦しそうないびきを防ぐことができますよ。ただしストレスいびきの根本的改善にはならないので、ストレス解消も続けていきましょう。
いびきは、自分への健康被害はもちろん、周囲に迷惑をかけることも大きな問題です。健康に睡眠をとるためにも、まずはストレスの改善にフォーカスをあてつつ、しっかりと対策を行っていきましょう。