血行が悪くなりがちな寒い冬… そのメカニズムと改善方法
公開日:2018/12/29 / 最終更新日:2022/06/02
冬に手足の冷えで悩む女性は多いですが、その原因は血行不良かもしれません。全身に血液が行き渡らなくなると、冷え性だけでなくさまざまな身体の不調を招きます。放っておくと大きな病気を引き起こすこともあるため、しっかりと対策を行いましょう。
今回は、血行不良になる仕組みと改善方法についてご紹介します。
冬に血行が悪くなるのはなぜ?
血液の循環は、体にとってとても大切です。寒さから身を守るためには血流の促進が重要ですが、血行不良の原因には体温調節機能が大きく関わっています。
・血行不良のメカニズム
人の体は血流量を変化させたり汗をかいたりすることで体温を調節します。皮膚が寒さを感じると自律神経の中枢である視床下部に伝達され、体温を一定に保つように指令が出ます。
すると体は血管を収縮させ、血液量を抑えることで皮膚表面の温度を低く保ち、熱を外に逃さないようにします。この時、血管が収縮し毛細血管の血液量は減少しますが、筋肉が硬いと押し出す力が弱くなり 、血液がスムーズに流れなくなります。
・血行不良はさまざまなトラブルの元
血液がスムーズに流れなければ、体にさまざまな影響が出ます。例えば血行不良により、酸素が全身に行き渡らなくなり肩こりや腰痛が起こることがあります。また、血液が全身にめぐる前に冷えてしまうことで、体温調節がうまくいかなくなり冷え性を招きます。女性の大敵である肌荒れやむくみも血行不良が原因の一つなのです。
血液は酸素や栄養分を運び、老廃物を排出する働きにも関わっているため、血行不良になると体にとって良くありません。命に関わる病気を引き起こすこともあるので、しっかりと対策をとる必要があります。
血行不良を改善する方法
血流は正しい生活習慣を送ることで促進されます。
まず大切なのはバランスのとれた食生活です。血液の循環を助ける野菜や果物、魚介類などを積極的に摂りましょう。特にビタミン類は血行を促進させる働きがあるためお勧めです。中でもビタミンCやビタミンE、ビタミンB1が良いとされています。
また、適度な運動も血行促進につながります。ウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動やスクワットといった筋肉トレーニングが効果的です。自律神経の働きを高める効果もあるため、継続して行いましょう。
他にも38度から40度くらいのぬるま湯にじっくりと浸かる半身浴や、頭寒足熱を心掛けたファッションなども血行不良を改善します。
血行不良はさまざまなトラブルの原因となります。体の冷えや肩こりなどを感じる場合は、生活習慣を見直したほうが良いかもしれません。今回ご紹介した情報を参考に、血行促進を意識した行動をとるように心掛けましょう。