チョコレートを食べるとニキビができる……この噂の真相とは?
公開日:2019/02/05 / 最終更新日:2022/06/02
ニキビに関する噂やジンクスはたくさんありますが、「チョコレートを食べすぎるとニキビができる」という噂はよく聞きますよね。
今年もバレンタインデーが近い季節ですが、肌荒れを気にしてチョコレートを食べることに迷う方もいると思います。ニキビとチョコレートには本当に関係性があるのでしょうか? この噂の真相についてチェックしてみましょう。
チョコレートでニキビができたり悪化したりするの?
「チョコレートを食べすぎるとニキビができる」という噂のとおり、チョコレートを食べすぎた翌日にニキビができたことがあるという方は多いでしょう。
しかし、この噂に関して、アメリカ食品医薬品局(FDA)は、「ニキビと食事を関連付ける科学的証拠はない」と発表しています。また、日本チョコレート・ココア協会も、「ニキビの悪化とチョコレートは関係ない」と発表しています。
ニキビができてしまうメカニズム
上記のとおり、チョコレートとニキビに関する噂は否定されていますが、まったくもって関係がないといえばウソになります。
そもそもニキビというのは、毛穴詰まりによって皮脂が溜まり、ニキビの原因菌であるアクネ菌が繁殖することによって起こります。糖質や脂質を摂取すると皮脂は過剰分泌されやすくなりますが、チョコレートを食べるとその脂質が皮脂となって浮き出てしまい、ニキビが増える可能性があるのです。
また、チョコレートに含まれる糖質や脂質は、コレステロール値を急上昇させることもあります。コレステロール値が上昇すると血行が悪くなり、肌のターンオーバーのサイクルも乱れやすくなるため、これもニキビ発生につながります。
とはいえニキビの原因はさまざま!
体が疲れているときやストレスが溜まっているときには、甘いものが食べたくなるという方もいると思います。ストレスやホルモンバランスの乱れとチョコレートを食べるタイミングが重なったために、ニキビが増えてしまったという可能性もあります。
また、チョコレートの原料であるカカオ豆がニキビを引き起こしているという説もあります。カカオ自体にはもともと甘みはなく、むしろ苦みがあります。しかし、木の実であるカカオ豆は脂肪分をたっぷりと含んでいるため、この脂肪分がニキビの原因になるケースもあります。
ニキビを防ぐためのチョコレートの食べ方
チョコレートに含まれるカカオポリフェノールには、動脈硬化やガンを防ぐ効果が期待されています。さらに、カカオマスにはカルシウムや鉄分、食物繊維や亜鉛といった嬉しい成分がたくさん含まれています。このことから、チョコレートは上手に摂取すれば、体にいい効果をもたらしてくれる食べ物といえるのです。
チョコレートを選ぶときには、カカオ含有量の多いものや、添加物の入っていないものを選んでみましょう。食事とのバランスも考えつつ、間食時などに適量を食べるよう心掛けるようにすると良いでしょう。
チョコレート自体にはニキビを悪化させる働きはありませんが、摂取方法を間違えるとニキビにつながることもあるので注意が必要です。
チョコレートを避けるのではなく、選び方や食べ方に気をつけて適量のチョコレートを摂取するよう心掛けましょう。